相続に注力する弁護士の立場から、「遺産分割が不公平だと感じたときに取るべき対応」を解説します。
執筆者情報
弁護士 黒田 修輔 / 久保 直子


ともに弁護士経験15年以上と経験豊富であり、相続問題に注力。
最新の判例なども踏まえた強い交渉力を強みとしている。
執筆者情報
弁護士 黒田 修輔 / 久保 直子


ともに弁護士経験15年以上と
経験豊富であり、相続問題に注力。
最新の判例なども踏まえた
強い交渉力を強みとしている。
patternsよくある「不公平」のケースとは?
まずは、遺産分割に関して「不公平」と感じやすい代表的なケースを確認しましょう。
- 一部の相続人だけが多く財産を得ている
- 被相続人(亡くなった方)と特別な関係にあった相続人が優遇されている
- 生前贈与を受けていた人がいるのに、その分が考慮されていない
- 財産の内容が複雑で、適正な評価がなされていない
- 自分だけ話し合いに参加させてもらえなかった
こうした状況に直面したとき、「なんとなく納得がいかない」ままにしておくと、後悔やトラブルの火種となる可能性があります。
不公平だと感じたら、まず確認すべきこと
遺産の全体像を把握する
どのような財産があり、誰がどれだけ受け取っているのかを冷静に確認しましょう。
不動産や預貯金、有価証券、負債なども含めた「財産目録」の作成が有効です。
遺言書の有無を確認する
遺言書がある場合、その内容は原則として尊重されます。
ただし、法律上の「遺留分」が侵害されている場合は、請求することが可能です。
他の相続人と話し合う
感情的にならず、事実に基づいて話し合いを持つことが重要です。
しかし、冷静な話し合いが難しい場合もあるため、次の対応が必要になる場合があります
timing弁護士に相談すべきタイミングとは?
次のような状況がある場合、早めに弁護士へ相談することをおすすめします。
- 他の相続人と連絡が取れない、話がまとまらない
- 財産の一部が隠されている可能性がある
- 自分の取り分が著しく少ない
- 生前贈与や特別受益、寄与分などが争点になっている
- 遺留分侵害の可能性がある
弁護士は第三者として冷静に状況を整理し、法的根拠に基づいてあなたの権利を守る手助けをします。
弁護士に相談するメリット
merit
- 財産の評価や分割方法について、法的に妥当かを判断できる
- 他の相続人との交渉を代理してもらえる
- 遺留分侵害額請求などの手続きがスムーズに進む
- 遺産分割調停や訴訟にも対応できる
遺産相続は、感情と権利が複雑に絡み合う問題です。
法律の専門家を味方にすることで、冷静かつ公正な解決が可能になります。
まとめ
早めの対応が、納得の相続への第一歩
遺産分割に不公平さを感じたとき、その違和感を放置せず、事実関係を確認したうえで、必要に応じて専門家に相談することが大切です。
当事務所では、相続問題に注力した弁護士が、あなたの状況に応じた最適な解決策をご提案いたします。
初回相談は無料ですので、ぜひお気軽にご相談ください。